座間市のアパートで、白石隆浩容疑者が、男女9人を殺傷した事件は、記憶に新しいと思いますが、このような殺人事件が行われた後の物件の事を、通常「事故物件」と呼びます。
殺人事件では無くても、自殺や病死など、様々な理由でその部屋で人が亡くなってしまった場合、仲介業者は次の入居者に対して必ず、この「心理的瑕疵」を説明する義務があります。
他殺であれ自殺であれ、その後に入居する場合、臆病な私など、とてもそこに住む気になどなりませんが、中には家賃が安いからと、積極的に事故物件を探して入居するツワモノもいます。座間市のアパートも、もともと家賃が2万円台と格安だった事と、さらに大家さんが事件後に家賃を下げた(確か3千円程度とか)事もあり、その後一人の退去者もいないそうです。
しかし、この「心理的瑕疵」と言う、目に見えない事象のとらえ方は人それぞれで、「僕、霊感ゼロなんで、全然へっちゃらっす。」と言う人もいれば、「あああ、ダメ!ここ、います!」的な人もいるわけで、後者な方は、霊を感じると、それだけでクタクタになってしまうそうです。要は、鈍感な人は、隣人がブラジル人で朝晩サンバを踊っていたとしても、気にならず、敏感な人は、風の音にも夜目が覚めてしまうのだと思います。
この「事故物件」を語る上で最も有名なのが「大島てる」です。ここのサイトを見てみると、日本中の「事故物件」と呼ばれるものが、場所、物件名、事故内容で検索する事が可能です。札幌市内でも沢山の物件がヒットします。でも、逆にこれだけあると、もうある意味避けては通れないのかも知れませんね。
ちなみに、一度入居者が入った場合、その次からは「心理的瑕疵」の説明義務は省かれます。
今、あなたが入居している物件は、もちろん大丈夫ですよね。
不動産企画部 山口