投資向シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営するスマートデイズが、経営破綻をした事件。わずか4年間の間に800棟もの女性専用物件を投資家に販売。30年間完全家賃保証の謳い文句で、自己資金も所得も少なく、本来であれば借りられるはずのない人に、スルガ銀行と結託して過剰に融資、そして破綻しました。
実際の物件は、4畳ほどの個室に、共同のキッチン、トイレとシャワーブースと至って質素。従来のシェアハウスの特徴である人と交流するリビングも大きなお風呂もありません。さながら北海道の地方で良く見るドヤ宿のごとくです。
会社は90%以上の入居率を外部に公表していましたが、実際は40%程しか稼働しておらず、破綻するのは時間の問題でした。
不動産投資の波に乗り、自らも不動産オーナーとなり、未来に大きな夢を描いた人達が、一瞬にして大波にのまれ溺れたのです。
この事件、購入者に何が足りなかったのでしょうか、不動産投資で初めて物件オーナーになる際に気を付けたい点を簡単にまとめてみました。
1. 購入物件は自分でも住みたくなる物件であること
2. 購入後は最低でも月に一度程度は物件を見に行くこと(出来ること)
3. 全ては自己責任で自ら動くこと
以上の3点です。
特に一番重要なのが、3番です。
これは、最初の物件調査から、建築会社の選定、銀行の訪問、管理会社の決定まで全て自分で行うのが肝心です。勿論、経験がなくて出来ないかも知れませんが、もし、あなたが不動産投資でオーナーとして成功したいのであれば、自分の力量を知ることが最も重要です。
そうすれば、決して良くもない立地に、入る見込みの無い間取りのシェアハウスを、借りられるはずもない融資額で、簡単に購入に踏み切るはずがありません。
不動産企画部 山口