昨年、アメリカの大統領選挙も終わり、大方のヒラリー候補有利では?との事前予想を見事に覆し、まさかのトランプ大統領が誕生する事となってしまいました。トランプ氏のTwittewに世界中が一喜一憂し、大手企業にアメリカへの大規模な設備投資を約束させたり、メキシコへの工場進出を撤回させたりと、もう、やりたい放題です。おかげで株価も上がったり下がったりで、これから一年、ハラハラドキドキのジェットコースターのような相場になりそうな予感です。
でも、安心して下さい。私、株はやってはおりません。では、なぜ株価に興味を示しているのかと申しますと、不動産市況も株価に大きく左右されるからなのです。地価の高騰や建築価格、家賃相場や借入金利など、様々な点で株価と不動産投資とは、実は切っても切れない関係なのです。
さて、最近のアメリカと株式市況のお話しはこの位にして、今回は、アパート、マンションの名前についてのお話です。
新築でアパートやマンションを建てる際に、必ず決めなければならなくなるのが、その物件の名称。通称「館名」です。いわゆる、コーポ○○やら、○○マンションなど、賃貸物件の入口や建物の外部に表記されて、入居者の住居表示、また他の物件との混乱を避けるためにも欠かせないモノです。
オーナー側からしてみれば、言わば自分の子供のような建物ですから、他とは違う、しかし覚え易く、かつ、耳触りの良い「館名」を付けたくなるとは思います。が、しかし、日本中で年間何十、何百と建築されているアパート、マンションの名前ですから、もうあらゆるパターンが出尽くちゃった感は否めません。
逆に言えば、「館名」でお客さん(入居者)を呼ぶことは出来ない訳ですから、せめて入居者が、郵便局や宅配便の伝票に自宅の住所を記入する際、恥ずかしかったり、ややこしかったりしないように配慮してあげる必要はあると思います。
実際、いいオジサンが、○条○丁目ミッキーハウス201号・・・なんて書く羽目になった日にゃもう、ホント、笑えない話になってしまいますよね。
以下に良くあるアパート、マンション名の一例をご紹介します。
リバー、ヒル、ガーデン、イースト、ウエスト、ノース、サウス、ビレッジ、タウン、ハウスetc・・・ほら、もう近所にいくつも現れたでしょう?これに例えば、「ノースヒル円山」など、建築場所の町名地番などを組み合わせるのが、マストとなっています。
逆に、今は使われなくなってしまった敬称もあります。○○荘、○○コーポなどは、もう時代遅れになってしまい、現在はほとんど使われる事はありません。あと、あまりにも実際の建物とかけ離れてしまっているネーミングも極力避けるべきです。
例えば、2階建ての木造アパートに「○○タワー」などは、二度見されて失笑されてしまいますよね。いくらオーナーが自由に付けても良いとは言え、これでは入った入居者さんも気の毒と言うものです。賃貸物件では、オーナーのセンスがイコールで入居者のセンスにすり替わってしまうのです。
その中でも「館名」は、言わば最初の印象を問われる部分になります。そして一度付けてしまうと、その物件と共に長く歴史を刻むことになります。ぜひ、センス良くまとめてあげて下さい。
                              不動産企画部 山口