9月6日の未明、北海道胆振地方を最大震度7という、過去経験のない大きな揺れが襲いました。死者41人、負傷者681人という未曽有の惨事に加え、全道の大規模停電。また、震度5強~6弱の清田区、東区などが地盤沈下や液状化現象により、住宅の全、半壊、そして道路の陥没など、大きな被害に見舞われました。
時間が経つにつれ、各地の被害状況がテレビなどで中継され、こんなに大きな災害が、まさか自分の住んでいる直ぐ側で起こるとは、にわかに信じられない気持ちでした。
今回のことで一つ強く感じたことは、やはり建物を建てる場所は、地盤の良いところにしなければならないと言うことです。
被害の大きかった清田区の現場中継で、基礎が崩れて建物全体が大きく傾いたアパートが映っていました。そこに住んでいる入居者の方が「子供の学区があるので、ここを離れたくない」と言っていました。しかし、建物は危険と判断され赤い貼り紙がされ、止む無く避難所生活を送っているそうです。
おそらくアパートのオーナーは、これからこの建物をどうしたら良いのか途方に暮れているとことだと思います。
元々の泥炭地、または埋立地。これは本来、建物を建てて住むには適さない場所です。
しかし、様々な理由でそこに土地を購入して、建物を建てて住んでしまったのです。
自然災害は、明日来るかもしれないし、100年先かも知れません。単に運が悪いと言うことではなく、もし今後、建物を建てるのであれば、崖地、埋立地、河川の側、海の側は極力避けることです。
不動産屋はどんな土地でも売らんがために様々な仕掛けをして来るとは思います。しかし、安い土地には安いなりの理由があるのです。もう一度ハザードマップなどを確認してみて下さい。
不動産企画部 山口