ドル、円、元など、世界中には様々な通貨が流通しています。そして為替レートにより物価が変動します。つまり、日本とアメリカの場合、ドルが高いか、円が高いかによって、我々の財布に入って来るお金も出て行くお金も上下することになります。例えば、海外旅行に出掛けるとします。皆さんは必ず空港や料替所で手数料を払って現地通貨に換金していると思います。それは、ホテルや空港などでは、自国の通貨やカードでの決済が可能だが、現地での移動や売店などでは、現地の通貨の方が都合の良いことを知っているからです。その際に自国の通貨が高い時は得をし、低い時は損をする事となります。
仮想通貨とは、一般的にはインターネットでやりとりの出来る通貨の事です。その種類は全世界で数千ほどあると言われています。その中で一番ポピュラーなのが「ビットコイン」です。インターネット上の通貨のため、国や現地のレートにまったく影響されません。日本では実際の店舗で仮想通貨での支払いをする事は出来ませんが、アメリカなどでは既に様々なお店でビットコインでの決済が可能になっています。
2016年5月にようやく日本でも仮想通貨を決済手段に使える「改正資金決済法」が成立し、今後、国内でもビジネスが本格化していくとみられています。ただし、決して問題が無いわけではありません。ビットコインには複数の取引所がありますが、過去に取引所最大手の「マウントゴックス」が、ビットコインの消失事件などを起こし、経営破綻しました。
このように、まだ生まれて間もない通貨のため、トラブルに巻き込まれる可能性も決してゼロではないのですが、他方で、昨年起こった欧州での金融危機のような状況の場合、自分の持っている現金を国や銀行に支配されない仮想通貨は、実に魅力的な存在とも言えます。
それ故、現在のビットコインの取引価格は大きく跳ね上げっています。
ビットコインを使ったビジネスや投資話も様々で、一日1%以上の利回りと言う既存の投資商品では考えられない高配当な物もあります。でも、実際にお金を預けてみたら、3日でサイトに繋がらなくなったと言う話もあり、その信用性にはいささかの(?)が付きます。要は、自己責任レベルの話になるのですが、しかし、良く考えてみれば、投資の世界は全てが自己責任ではありませんか。いや、もっと言えば、人生全てが自己責任なのです。レバレッジを効かせて大きな賭けに出るのも良し、地道にコツコツ積み上げるのも良し、全てはあなたの選択一つです。
でも、間違っても普段の生活資金を掛けたりしないように。その先は、言わずもがなです。
不動産区画部 山口